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トラウマ退治に出かけよう

トラウマを克服する唯一の方法は「学び」です。

 

なぜなら学んで過去のトラウマを乗り越えた時、人は成長出来るからです。

 

 

トラウマはなぜ生まれるか

失敗したことに蓋をして忘れようとしても日常の些細なトラブルやストレスで気落ちしていると蓋が緩んで失敗した時の絶望感や焦燥感が急に襲ってきます。いわゆる「トラウマ(心の傷)」です。皆さんも一つか二つお持ちだと思います。アドラー心理学では行動意欲の阻害にトラウマを引き合いに出すなと言いますがトラウマは確実に人間を苦しめ、行動を抑制します。

トラウマはその時の感情を増幅して呼び起こす

小さい時、親に厳しくされた経験があったり「お前にはどうせ出来ない」と幼少期から親や教育者に言われたトラウマは大人になった今でも大きな心の傷となっているでしょう。現在健康で運動もしていて体力に自信のある方はすでに自分の親や当時の先生の能力を超えています。それでもトラウマに惑わされるのは内容では無く、未熟な時に受けた強い負の感情が忘れられないんです。

トラウマと初恋の正体は脳内ホルモン

初恋をするとオキシトシン(愛情ホルモン)が急激に脳内から出てきます。脳は脳内物質を出すことが大好きです(チョコを食べると報酬系ドーパミンが出るので脳は無意識を操作してあの手この手でお腹がいっぱいでもチョコを食べさせよう画策します)初恋の人を見るとオキシトシンが出ることを発見すると脳は無意識を操作して初恋の人の一挙手一投足を見させます。逆にストレスを感じるを副腎からコルチゾールを出してストレスを緩和します。恐ろしいことにトラウマを思い出すだけでストレスになりコルチゾールが分泌されます。オキシトシンセロトニンなどの幸福物質はたくさん出した方が人生ハッピーですがコルチゾールは脳の海馬を委縮させて行動力・思考力を低下させます。つまりストレスやトラウマの要因を取り除く行動や思考を脳が無意識させないようにします。

学びで過去の失敗を成功の種だったと改ざんする

トラウマはそのまま放置しても忘れられません。なぜなら副腎は出来ればコルチゾールを出したくないので同じようなトラウマになる出来事を避けるため忘却させず、脳内にインプットし続けているからです。なので忘れられずまた思い出してはコルチゾールのお世話になっています。ではどうすれば良いか?それは成長して当時の失敗を未来の成功に繋げるしかありません。例えば映画監督の黒澤明は画家志望でしたが映画監督に転身。画家修業中に会得した美術センス・色彩感覚の才能が花開いて日本有数の映画監督になりました。画家の夢は無くなったかも知れませんが多くの人に自分の作品を見てもらうことに成功しました(普通に画家になってたらもこれだけ売れなかったでしょう)

トラウマは途中で止めるから後悔しか残らないんです。トラウマから逃げずその先を描くことで乗り越えます。友達にイジメられたなら自分の子供にはイジメられない方法を学んで教えることや、見下してくるやつより出世しても自分は相手を見下さないことでやり返します

トラウマをトラウマ(途中挫折)に仕立てているのは過去の要因ではなく全て自分自身なんです。

 

まとめ

学びと成長を持ってトラウマを克服する。言うのは簡単です。ですが学ばず、同じ道ばかり通って変化が無ければトラウマは一生自分についてきます。トラウマを作り続けているのは脳のデフォルトモードネットワークです。良い記憶(快)通常の記憶(普)悪い記憶(忌)は人によりますが三位一体で心のバイオリズムで構成比が変動します。脳は体が休んでいる時も活動してデフォルトモードネットワークで無意識に記憶を整理しています。その整理する棚を増やす作業=学びです。学びで収納が増えればトラウマの根本を解決したり、同じ轍を踏まない再防止システムを構築できる可能性が上がります。

みんなで学んでトラウマをやっつけましょう。