gizaemonnのブログ

価値観アップデートは楽しい

日本の子育てがおかしい理由⑩

子供に言うことを聞かせる方法は大きく分けて「強制」か「提案」しかありません(今回お願いは提案に属します)ですがほとんどの親は「強制」しか子供に施しません。

なぜなら親は大人になった今でも「強制」ばかり受けて「提案」を受け入れてもらえないからです。

親の価値観が子供の未来を狭める

全ての子供はやる気に満ち溢れて生まれてきます。子供がやる気を無くすのは親が興味を示さないことです。親が子供と同じ熱量で子供のやっていることを褒められないのは親の価値観で物事を見てしまうことです。「人よりゲームが出来た」「友達よりお片付けが早い」では将来お金が稼げないと思い込んでいるからです。

現代教育の根幹は優良企業への入社のため、まず名の知れた大学に入るための努力を求めます。その努力は「勉強」か「稼げるスポーツ」しか認められません。
「そんなことは無い!!」と言うそこのあなたに質問です。
自分の子供に「メジャーリーガーの大谷翔平と同じ野球の能力」と「テレビゲームが人より上手い能力」どちらか与えられます。どちらを選びますか?と聞かれれば大谷翔平の能力が欲しいと答えるでしょう。

それは大谷翔平の能力の方がお金が稼げると考えているからです。実際問題大谷翔平の年俸は推定68億円と桁違いの数字です。一方でゲーム実況も配信しているヒカキンの年俸は推定3億3500万円です。大谷翔平に比べると見劣りしますが日本の野球選手で3億円プレーヤーなら大成功です。

つまり親の価値観「稼げるか稼げないかの判断」に合せて子供は選択肢を狭めなければならないのです。もしかしたらゲーム実況の配信で稼げるようになったり、家事代行の会社を作って大きな資産を手に入れたりする可能性が子供にはあります。そういった可能性を引き出すのが親の役目ですが、同時に子供の可能性を潰すのも親であると考察します。

子供から学ばない親はいないも同然

「部下から学ばない組織は死んだも同然」これは日本マクドナルド2代目社長、原田泳幸氏の言葉です。部下から学ぶことが多い会社ほど成長します。部下から何も学ばない会社は停滞(衰退)しかない。
今日は何があったと部下に聞いても何もありません(あっても隠される)としか答えない会社に未来はないということです。

子供の特権であり、子供の特技は「遊び」です。子供は遊びのプロです。大人は遊びで子供に勝てません。
親のすべき教育はその日子供が習得した成果を褒め称えることだけです。
「人よりは早く走れた!」とか「友達よりたくさんご飯が食べられた」など子供目線で出来たことを認めて、ブラシュアップしていくだけです。

子供は子供の世界で一生懸命生きています。子供の「困難に立つ向かう勇気」や「苦手を克服した経験」を聞くとまだまだ大人も頑張らないといけないと気合が入ります

子供を「重荷」と思うか「相棒」と思うかで子供の成長が変わる。

子供の教育で一番重要なのがエフィカシー(自己効力感)を育てることです。子供を養っているから辛い仕事も我慢していると考えると無意識に子供への対応や共感が悪くなります。
そんな親の気持ちは子供が察してしまいます。親は自分を養うために嫌な仕事に行っているんだと勘が良い子(HSP=繊細な子)は感じて自己否定感が強くなります。
逆に子供を一人の人間として良きパートナーと考える親元ではエフィカシーが育ちます。ドラゴンボールの主人公、孫悟空が強い敵(困難)に遭遇するとワクワク(高揚感)するのはエフィカシーが高いからです。育ての親である孫悟飯が自分の子供でもないのに「重荷」と思わず「相棒(弟子)」として育てたことが起因すると考察します。「重荷」と思わず「相棒」として一緒に成長する。親に対して自分の存在が役になっていると子供が感じることでエフィカシーが育ちます。

まとめ
子供の生殺与奪は親にある。まさに子供を生かすも殺すの親次第です。子供のエフィカシーを育てるには親自身が自分のエフィカシーを育てていないと出来ないことです。親が子供のすることに善悪のフィルタリングを行うのは子供の将来を考えてのことです。子供がやっきになって頑張っているもので将来これで食っていけると確信出来るものだったら何に変えても応援するでしょう。ただここでお伝えしたいのはヒカキンの親も大谷選手の親も最初から今の成功を確信して子供に投資したわけではないことです。子供が好きになれることを応援した先に今の成功があったんです。

子供の可能性を模索し、子供から学び、子供を相棒にすることで子供の成長は親の想像を超えてきます。そこに時代の変化が加わることでイノベーションが生まれます。次世代の大谷翔平やヒカキンはおなたの子供かも知れません。親がすべきことは強制ではなく未来を見据えた提案なのです。
一緒に子育てを楽しみましょう。