gizaemonnのブログ

価値観アップデートは楽しい

日本の子育てがおかしい理由⑱

夫婦で子育て方針を決めていない家庭は将来苦労します。

 

なぜなら幼い親に子育ては難解だからです。

 

 

①相手のレベルで争わない

子供の世界は社会の縮図です。大人でも子供でも皆が羨むアドバンテージ(優位性)を持った人物はそこかしこに存在します。そこには必ず力関係が発生し「妬み」「嫉み」「嫉妬」「いじめ」が大なり小なり散見されます。

つまり子供もストレス世界で生きているんです。

お子さんは子供同士のコニュニティーから帰ってきたら人生の先輩である両親に愚痴や愁訴(言葉に出来ない不快感)を聞いてもらいたいのに上手く伝えられません(親に心配かけられない)

そこで親の注意を引いたり、時には暴言を言うことで親の愛情を測ってくることが多々あります。そんな時に子供の位置まで下がって、子供と言い争いをするのは愚の骨頂です。

子供は大人と一緒で解決を望んでいません。両親に話を聞いてもらいたいだけなんです。ティーチングでは無くコーチングを目指しましょう。

例)

女性で容姿に自信の無い子が「もっと可愛く産んで欲しかった」と愚痴ったらめちゃくちゃ綺麗な友達に「分かる~」と言われ「元々綺麗なあんたに私の何か分かるのよ!!」と神経を逆なですることと同義です。

 

 

②負の感情からこそ学びが多い

「怒り」「憎しみ」「悲しみ」と負の感情には様々な形があります。負の感情に共通するのは正の感情に比べて強く感じることです。本来「正と負」の感情は同量のエネルギーですが人間の進化によって負の感情のエネルギーを大きく感じてしまいます。逆にその性質を利用しましょう。

怒りからは反骨精神やチャレンジ精神。憎しみからは競争心。悲しみを知れば同じ境遇の人に共感出来ます。

人生で負の感情は避けて通ることが出来ない困難です。親は自分自身の困難の乗り越え方や失敗談を子供に話してあげましょう。

 

 

③長男・長女を大事に育てる

第二子が生まれると手のかからなかった長男・長女は急に手間がかかるようになります。おとなしかったのにヤンチャになったり、声が大きくなったり。それは母親の関心が欲しいからです。兄弟が出来ると今まで独り占めしていた母親が第二子の面倒を見るので自分への関心の構成比が下がるのは子供心としては大変な喪失感です。

親は都合よく2~3歳の第一子に我慢をさせます(自分も我慢しているから第一子にも無意識に我慢を要求します)

親は平等に愛してると言いますが間違えなく関心は以前の半分以下になります。子供からすると理不尽でしょうがありません。

第二子が生まれたらより長男・長女を可愛がって下さい。第一子をしっかり可愛がられるとその愛情を下の兄弟に注いでくれます。

第二子がいて、とても無理と思う方は旦那さんか祖父母の協力を仰いて下さい。人格形成に多大な影響が出ます。是非応援願います。

 

まとめ

社会に出て(結婚して子供を育てて)他者に認められたいのは親(祖父母)離れしていない証拠です。幼い時に承認されてこなかった子供は無意識に幼少期の負の感情(不満)をため込みます。社会に出てその負の遺産が顔を出すと「これだけ苦労しているんだから認めてくれ!」と苦労していることをアピールして他人の関心を求めます(承認欲求)

兄弟の中でも下や上の子が褒められているのを妬ましいと思っても負の感情(不平不満)は貯まります。

家庭は社会の縮図です。褒め方、叱り方一つで「戦争」に発展することもあることを親は認識しなければいけません。

「褒める時は誰もいないところで言う」「怒る時は夫婦で話し合ってから言う」等、良く話し合ってから子供と接しましょう。

特に怒る時は注意が必要です。母親だけ怒って父親が止めれば子供が混乱するか、母親に失敗を隠蔽するかのどちらかを選択するようになります。

厳しい子育て・優しい子育てはどちらでもいいんです。問題は両親の子育て方針の擦り合わせが無いと子供が混乱するということです。

会社でも9割決まったプロジェクトが部長のちゃぶ台返しで1からやり直しになったら大変です。プロジェクトならやり直し可能ですが子育てはやり直しがききません(子供本人の成長で挽回は出来ますがマイナススタートです)

出来れば出産前に綿密な家族会議を求めます。